2025年シーズンを前に、福岡ソフトバンクホークスが新たな戦力として迎え入れたのが、読売ジャイアンツから移籍してきた伊藤優輔(いとう ゆうすけ)投手です。甲斐拓也選手のFA移籍に伴う人的補償としてホークスに加入した伊藤投手。彼の特徴やこれまでの軌跡、そしてホークスで期待される役割について詳しくご紹介します。
伊藤優輔投手とは?
伊藤優輔投手は1997年生まれ、東京都出身の右腕投手です。大学卒業後、2020年のドラフト会議で読売ジャイアンツから4位指名を受けプロ入りしました。
身長178cm、体重82kgとバランスの取れた体格を持ち、しなやかなフォームから繰り出されるストレートは救援時の平均球速約148km/hを誇ります。スライダーやフォークといった精度の高い変化球を駆使する点も彼の特徴です。
故障を乗り越えた右腕の挑戦
プロ入り後、伊藤投手は故障にも悩まされました。特に大きな試練となったのがトミージョン手術(肘の靱帯再建手術)です。このリハビリを経て迎えた4年目、2024年シーズンに初めて一軍デビューを果たしました。
そのデビューイヤーには8登板で防御率1.04という素晴らしい成績を記録し、一軍でも十分通用する力を証明しました。また、二軍では抑えとして活躍し、40登板で防御率1.29、14セーブを挙げるなど、抜群の安定感を発揮しました。
なお、ジャイアンツ時代の2024年シーズン終了後には先発転向の予定もありましたが、今回の移籍に伴い、新天地ホークスでの具体的な起用法については今後の方針が注目されます。
ホークスで期待される役割
福岡ソフトバンクホークスでは、伊藤投手に中継ぎ陣のさらなる強化という役割が期待されると考えられます。近年のホークスは盤石な先発陣を持つ一方で、中継ぎや抑えとしての若い力が求められており、伊藤投手の加入はその課題解決に大きく寄与する可能性があります。
彼のストレートの力強さや安定感のある投球術は、救援投手として即戦力になるだけでなく、今後さらなる成長次第で、セットアッパーや抑えとしての起用も視野に入るでしょう。ホークスの勝利の方程式を構築する上で、重要なピースとなる期待が高まっています。
最後に
故障を乗り越え、一軍デビューで確かなインパクトを残した伊藤優輔投手。福岡ソフトバンクホークスという新天地で、彼がどのような飛躍を遂げるのか非常に楽しみです。人的補償という形での移籍ですが、これを新たなスタートラインとし、さらなる成長を遂げていくことを期待しましょう。
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